2017年12月16日

『 君の膵臓を食べたい 』

2016年本屋大賞ノミネート作品
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評判によると「泣ける」「どんでん返しのラスト」と。
『 君の膵臓が食べたい 』  著 住野よる

泣ける?
いいえ。
スイスイ読み進める面白さではありましたけど、
泣きません、淡々と読み進められます(笑)

本屋大賞ノミネートは青春物が多いかもで、どうも…
更に現代の若者像とshin達時代の若者像の違いなのか…
一泊旅行で、同室で、同ベット就寝で何事も無し!って…
芸能人や政治家の言い訳じゃあるまいし(笑)
現在のshin達なら有り有り〜だけど、
40年前の高校生の男の子ではありえない設定。
この設定が受け入れられるって、本当に今の男の子達は草食化してるのね
最も、流れに身を任せて流されているだけにしか見えない主人公の男の子の事は、
昔も今もshinは絶対に好きにはならないと断言できるけど…
でも自分とは正反対だからこそ選択してしまうっていうのは有るよね〜
もしかしたらshinの失敗した結婚も、そうだったかも(爆)

どんな小説を読んでいても
物語の進行とは無関係に、書き留めて記憶しておきた文章が、何を読んでも必ずある気がします。
この小説でも3か所くらい有った気がするのですけど…
残念なことに記憶に留めておけなくなりました…
心に引っかかったフックが何だったのかすら一冊読み終わるまでに忘れてしまっているので、
前後の文脈も思い出せなく、よって後からの斜め読みで探し出せない(爆)
完全な老化現象ですわ
かろうじて一つだけは記憶にグッサリ刺さってました。
“ 言葉は往々にして、発信した方ではなく、
受信した方の感受性に意味の全てが委ねられている ”
。。。shinの責任では無い!って事だ。。。(爆)


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2017年11月26日

『オーデュボンの祈り』

最近この作家さんに、はまってます。
KIMG1409.JPG一応ミステリー作家なのでしょうか?
この独特の世界観は
ミステリーの枠の中に収めていいのか?

『オーデュボンの祈り』  BY 伊坂幸太郎

デビュー作品だそうです。

東北・牡鹿半島をずーっと南に行っところにある奇妙な島が舞台。
150年間、外との交流をほとんど持ってない住民。
変な住民ばかりの島に辿り着いた主人公が、ただただ島民を訪ね歩いてるだけなんですけど…
リンクの仕方が裏切ってくれます。
そして
この作者の本は他の作品もですけど
本を読み終えて最後に閉じた時、
高級な日本酒や高級なワインで幸せな酔い方をした感じで眠りにつけます。


posted by shin at 20:10| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月22日

『 骨音 』

ゆっくり休息の週末。。。
cover0141BD2Q.png
金曜のうちに三日分くらいの献立が組み立てられる食料品の買い物はすませてある。
そうなると私はもう、外出が嫌になる。
着替えたり化粧をしたりが面倒だしっ…
本屋や図書館へ行くのすら面倒なので、
そのうち古本屋へ持って行こうと思っている次男の置き去り本の中から、
ちょっと読んでみてもいいかなぁ〜くらいの気持ちで一冊引っ張り出す。

『 骨音 』  著 石田 衣良

以前、漫画か何かでチラチラと見た時か?
TVで放送された映画でチラっと目に入ってきた時か?
何となく暴力的なイメージしかなかったので、ソッポを向いた記憶。

いやいや、どうして
なかなか面白かったですよ。
まるで暴力的には思えなかったのですよね。
池袋ウエストパークVとして、『 骨音 』を含む4つの物語でしたが、
「へぇ〜、こういう純粋若者路線の話だったんだぁ〜。TもUも読んでみようかな〜」と思ったほど、なかなか面白かったのです。
【希望のかけらがあるなら、待つことは決して悪くない】だって。
同感。。。希望のかけらを抱いたまま12年?過ぎたのかも…でも、同感。。。


これを一冊読めてしまえるくらい何もしない、ゆっくり休日でした。
まとめ買いしてきた食材で、平日の為の作り置きおかず作りをしておく事と、
明日上陸しそうな大型台風に備えて外回りの片付けをしたくらいかなぁ〜
庭木の囲みこそまだ先にしましたが、物干し台や散水栓も片付けてしまいましたし、台風で飛びそうな外ゴミ箱やなんかも全て撤去。
庭畑の枯れ始めている苗も全て抜き取り、エアコン室外機も冬支度、床下窓も全て閉めてしまいました。
朝、雪虫がけっこう飛んでいるのを見たので、「あ〜2週間後に雪になるなぁ〜」とボチボチと冬支度開始です。


珍しく見てもいないTVをつけっぱなしでゴロゴロしていましたら、TVで映画の宣伝!
「 えっ!? ブレードランナー2049? 」
今月末から上映なんですね! 全然知らずにいました(爆)

前作のブレードランナーは大・大・大好きな映画なのです。
大好きと言うのとはちょっと違うかな…
でも深く深く心に刻み込まれてる作品を挙げよと言われたら
“キリングフィールド” “カッコーの巣の上で” “ミッション” “ブレードランナー”と甲乙つけられない4作品がスッと挙がります。
4作品の共通点は1980年前後の社会派映画であることくらいでしょうか。
(何故か私の中でのヒット映画は1980年前後にゴチャーっと固まってます)
この4作品の中で、一番悲しいのがブレードランナーだと思っています。
他の3作品は悲しみ要素があっても、何か将来的にでも救いがある気がするのですよね。
でもブレードランナーは最後の最後まで悲しみだけが残りました。
戦争や重労働の為に作られたレプリカが、人としての感情を持ち始める…
自分がレプリカである事に気づかずに生きている?うちは良いのかもしれないけど…

初めて見た時から何十年も経っています。
DVD等で何度見ても悲しいと思うのですけど、自分の年令が上がる毎に、なお一層悲しみの理解が深くなる映画でした。
多分…シリアルナンバーから製造年月日を探り、自分の寿命を知りたいと願うレプリカの気持ちに
年齢が上がることで、益々沿える様になるからかしらねっ…

前作の設定西暦が2019年だったので、なるほどの今時期の2作目なのでしょう。
久しぶりに、どうしても映画館でみたいと思える映画が日本上陸で嬉しいわっ
私のことだから、こんなゴロゴロする週末の時間が持てなければTV情報も得られず、知らずに過ぎてしまっていたかもしれません。
のんびり休日で良かった〜


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2017年10月13日

『 村上ラヂオ 』

カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞したニュースが流れたので…
お互いの文学に相思相愛であるという村上春樹さんに興味が湧いた。
超人気作家だけど今まで一冊も読んだことがない。
多分…一番人気の“ノルウエーの森”がどうやらバリバリの恋愛小説らしいとの情報で触手が動かなかったのだと思う。

KIMG1369.JPG
とりあえず、どんな思考回路の人なのかなぁ〜と、
分厚い小説の前にエッセイを借りてみた用心深さ(笑)

『 村上ラヂオ 』 著 村上 春樹
初版は2001年ですが、隔週発売の雑誌ananに連載された50の短い文章を収めた様です。

面白い!
面白かった!!
食わず嫌いして損してたかもです!!!

二十歳くらいの時
「ツービートのたけしみたいな人がいいなぁ〜、超知的じゃん!」と言い放つ私は、変人扱いされました。
「たけしの話は “そんで?そんで?”ってクスクス笑い(彼の話の良さはゲラゲラではないんですっ!)ながら一晩中バーとかで聞いてたい話じゃない!?」の意見に賛同はなかなか得られず、
そりゃ確かに“コマネチ!”のギャグは爆笑系でクスクス系ではないけど…
でも、エッジの利いた裏側の可笑しさや哀しさに惚れ惚れだったのです。
似てると思ったのです
村上さんと北野さん
あまりにも面白過ぎて、途中で「私、騙されてる? もしかして作り話?」って何度も思います。

一番疑った章は
マルタン・モネスティエっていうフランスジャーナリストが書いた『自殺全書』っていう本に書いてあった“猫も自殺する”っていう話題の章です。
雌猫に愛を拒絶されたプライドの高い雄猫がファルネーゼ館のバルコニーから身を投げたと。
歳をとって足を悪くしてかたくなな性格になった猫が海へ入水自殺を図り、一度は飼い主が助けたが再度海へ向かい目的を達成したと。
この人が文章にすると、何か「本当にそんな事、その本に書いてあったのぉ?話つくってない?」ってニタニタ笑いで問いただしたくなる様にキラキラ明るい話になってしまうのです。
なんかやっぱり、ビートたけしと同じ色気を感じてしまう 
ちょっとネットでぐぐってみたら、本当にこのマルタンモネスティエって人が書いた自殺全書って本がある様なので、
村上春樹の作り話じゃないんだろうなぁ〜とは思うのですけど…

ちなみにワタクシ
北野たけしの出した本は全て読んだくらい、その思考回路が好きなのです。
食わず嫌いだった村上春樹さんの作品も、これからは読んでみたいと思いました。
思考回路は手元本にはしていない北野たけしと似ていても、さすがに文章家なので何度読み返しても同じところでクスリっとできる上手さです(笑)
図書館から借りた本ですが、改めて購入し、手元に置いて時々読み返して笑いたいと思います。
そのくらいお気に入りになったエッセイ本でした。



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2017年10月11日

久しぶりに嫌いと出会う

『 たった一人、老後を生きる 』  著  岡田 信子

KIMG1371.JPG私にしては超〜珍しくHow to本です。
著者紹介の帯に興味が湧いたからでした。

現在ではあたりまえの女子の大学進学ですが
私の時代は短大も含めて30%超えくらいだったと思います。
それより更に30年も前に早稲田の政経学部を卒業後、
アメリカの大学と大学院に留学するという…
アメリカで科学者と結婚し離婚、
つかんだアメリカンドリームも授かった我が子二人も何もかも置いて帰国したという、
1931年生まれの女性ですよ〜
私の母より年上です。
なのに性的な事もずいぶん明け透けに記載されていて面食らいました。

そして
読み進めるうちに、ドンドン・ドンドン嫌〜な気持ちになっていったのです。
何か苦手な女性かも?から始まり…
まぁ人一倍、好き嫌い激しいワタクシであることは認めますが(爆)
読んでいて腹が立つなら読まなければいい様なものですが(笑)
ギックリ有給含め5連休目の今日ですから暇人なわけで。
読み終わって「あ〜絶対友達にはなれないタイプだよなぁ〜」と思いながらの裏表紙宣伝本紹介見て( ゚Д゚)

この人
69歳で再婚してます( ゚Д゚)
いいんですけどね

この本の後にも「たった一人の老い支度」等の書籍を数冊書いた後
「今日からあなたと老い支度」って何だっ!?(笑)
あげくに「50代・60代は第二の適齢期−婚活、老後の備え」って著書出して。
婚活してたのね。。。(笑)

なんていうのかなぁ〜
あんた、ついこの間、こう言ってたよね?って事…
なんていうのかなぁ〜

なるほど、そのくらい図々しさがあったからこそ、アメリカンドリームも掴めたという事か

shin自身は、そうとう図々しく数分前の発言コロコですけど(爆)
自分はいいけど、友達にはなれないなぁ〜と…
っつーか、shinの女友達が読んでも多分「こいつ嫌れ〜じゃぁ〜」言うに違いない。
あくまでも女友達に限ると思うので、女性としての何処か?なんだろうと思われるけど
いや表面に現れる発言とかじゃなく…何かね。

ハイ!? 図々しさNO1発言で失礼いたしました 






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2017年10月09日

『 コーヒーが冷めないうちに 』

多分…紅葉がいいだろうなぁ〜と、山へ行く予定だった連休ですが…
ギクッ−−−と腰が不自由になり、ベッドから起き上がるにも杖が必要になってしまったshinです。
時々やっちゃいますが、過去二番目に重症なギックリでした。
あと数日は仕事すら行けそうにありませんが、読書の秋には良い機会。

『 コーヒーが冷めないうちに 』 著  川口 俊和

片っ端から図書館予約入れて行っている2017年本屋大賞ノミネート作品のうち一冊です。
昨年GWに入れた予約ですが、市内蔵書が19冊あるので、
比較的早い貸し出しになりました。

KIMG1370.JPGプロローグを読んだ段階で、え?好みじゃないかも…と。
「あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?」と。
とある街のとある喫茶店の都市伝説話で。
時空を超えてとか…
ファンタジーとか…
特に若者の恋愛話とか…
読んでて「臭いなぁ〜照れるからぁ〜」と投げ出したくなるので…
本屋大賞ノミネートは他の賞ノミネートと違い、その変ちょっと多いかもで
失敗かなぁ〜と思いながら読み進めて行きましたが、
意外に臭くなかったのです
偏見を持ってはいけませんね

サラリと読んでしまえる話です。
4部構成で喫茶店内という狭い中で登場人物がつながっていく感じは、
小説というより…舞台で演じられている演劇を見ている感じで。
作者のプロフィールを見たら、劇団の脚本家兼演出家になってましたので、なるほど納得。

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2017年09月22日

『 しんせかい 』

2016年下半期 芥川賞受賞 『 しんせかい 』 山下澄人著
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え〜と。。。
芥川賞の選考基準の縛りは純文学ですが
自伝小説としか思えない小説は、純文学の枠内でいいのかな?
いいんですね、きっと…受賞してるのだから…
ここ何年も、直木賞と芥川賞のラインがグチャグチャの気がするのですけど、そう感じてるのは私だけでしょうか?

私はTVドラマ“北の国から”の大FUNなので、
この“ しんせかい ” が、富良野塾を舞台としている事も、
“ 先生 ”と呼ばれている人が倉本聰であることも、
そして、その世界観も予備知識として頭の中にあるから
書かれていることがわかるのだけれど…
これ、
何にも知らない人が読んで、
普通に小説として読んだ時の事を想像したら、
何を伝えたいのかな???なのではないかなと…
じゃ、私ならわかったのか?というと…やっぱりわからなくて(爆)
読解力がなくてスミマセン

posted by shin at 23:45| Comment(2) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月26日

『 間道 』

『 間道 見世物とテキヤの領域 』  坂入 尚文 著
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ノンフィクションでした。
そして舞台が、ほぼほぼ北海道です。
私も旅して歩いた知った町名、知った地域のオンパレード。

人生は旅に例えられる事が多く、
そういう私のこのBLOGタイトルも“旅路の途中”と、
まさしく人生の、日々のあれこれを
旅に例えているわけですけど(笑)

著者は、全く逆バージョンで
「旅こそが人生だ」と語っているわけです。
それは「人生は旅の様だ」と似て異なる物どころか、
全く全く違って、一気に激しく鮮やかになってしまうわけで…
全国を旅して歩きたいから見世物屋になり、テキヤになり。
桜前線を追いかけて旅をするライダーがいましたが…
食いぶち稼ぎながら旅ができる!だからテキヤがいい!って…
凄い発想よねぇ〜大胆だし!超自由!

ノンフィクションなので思い浮かび重なる
中島公園でのバイクショーやお化け屋敷。
「中国から来た跳ね女」や「ろくろ首女に蛇女」。
父が乱闘騒ぎ起こして警察に連れて行かれたスマートボールゲーム。
「お父さん、またボーナス無くなる〜」と泣き叫ぶshinの母。
ピンクや水色の可愛いひよこが普通のにわとりになった事。
中学生のグループデートみたいな感じで行った神宮祭の中島公園。
一方でその祭りの出店を手伝ってる、やんちゃな同級生。

本を読みながら事細かに、あれやこれや鮮明に昔のお祭り会場を思い出せるのは、この本の描写が美術的視点で細やかだからなのかしらん?
さすが東京芸大彫刻科〜って感じで。

ちょっと読むのに時間がかかりました。
得意の斜め読みができない種類の図書でした。
難しいというわけではなく
引き込まれないというわけでもなく(引き込まれます!)
どう言っていいのか…
多分、文字を読んでる時間より、読んだことによって頭の中に描いた情景を味わっている時間が長いのだと思います。
小説家が書いた文章ではなく
美術家が描いた文章というか。
おまけに自分の札幌祭りの思い出が次々浮かぶので(笑)


一つ長年の勘違いに気づいた。
中学生の時だったかな?
旭川の丁子屋一家の事がクラスでヒソヒソ話題になってたの…繋がってる同級生がいたから…
当時から今の今まで、有名な丁子屋さんはヤクザ屋さんだと思ってた。
有名なテキヤさん一家だったのね。今回、この本を読んで初めて勘違いに気づいた。


著者曰く
。。。間道。。。
閑道とも。わき道、抜け道、隠れ道、裏街道。
地図にない間道はずっと昔からあった。
と、巻末に。

著者のテキヤ旅はまだ続いているらしい。。。



posted by shin at 00:34| Comment(2) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月07日

『 火花 』

説明いらない、著 又吉直樹の 『 火花 』です。
KIMG1058.JPG他の本と同様に昨年のG・Wにまとめて10冊(限界冊数)予約したうちの一冊ですが、比較的早く順番回って来ました。
市内図書館に合わせて91冊あるからです(爆)

話は花火大会の花火から始まります。
そしてラストも花火大会の花火で終わります。
なのに題名は 『 火花 』 です。
そこから、もうすでに、又吉直樹という人の真意を探りたくなってしまうのですが…

そうなんですよねぇ〜
通常、小説を読む時、登場人物に感情移入して読み進んでしまうのですけど…
どうしても
どうしても、それ以前に著者 芸人又吉直樹が何を伝えたいのか?とか
ここでこのユーモラスな表現は芸人ならではだとか
こんな発想で物を見てるなんて、又吉さんは底なしに優しい人なんだろうなぁ〜とか
小説の向こう側にある著者の思考回路・心の構造が気になってしまうのですね。
折角素晴らしい作品を完成させても、それじゃ可哀想な気もします。

著者は太宰治作品に傾倒し影響を受けたと自ら語っているのをTV番組で見たことありますが…
芥川賞受賞。。。うん!
どちらかというと太宰治よりも、芥川龍之介の方が近い気がするのは私だけでしょうか?
あたたかさ
ユーモア
せつなさ
最近の話題本に多いドラマチックな展開で話を進めていくことなく
淡々と、
でも
その淡々とした日常の中で心が揺れる、その心情的な揺れ幅部分を丁寧に大切に表現してますよね。
太宰じゃないでしょぉ〜
芥川龍之介だよねぇ〜
と思うのだけど。。。

とても読み易く、とても面白かったです。



posted by shin at 22:03| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月08日

『 カエルの楽園 』

最近はTVでも時々みかける百田尚樹さんの著書です。
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“永遠のゼロ” や “海賊とよばれた男” が有名書になったので、他の著書も人気になってしまったのでしょう。
昨年のGWに札幌図書館でネット予約をして、一年以上過ぎて回って来ました。
市内17か所の図書館が蔵書してることになっているので、少なくても17冊は貸出本があるはずなのですけど、軽く一年越えです(笑)
でも昨年のGWに予約した10冊の中では、これが一番早く回って来た本なのです(爆)
話題本を早く読みたいとか思う方ではないので全然かまいませんが、
一人10冊までしか予約できないっていうのは少ないかなぁ〜と思いましたけど…
考えてみたら、予約優先になってる様なので、本屋大賞にノミネートされた本や、話題の新刊書なんかは数年間も図書館の棚に並ばない状況が続くという事で…
それはそれで問題が無いわけではないと…

この本も
そんな一般大衆の生活の中で、
何か偏ってないか? 何か極端じゃないか? 本当にそれでいいのか? 悪いのは政治家なのか? 誰が愚かなのか? 
図書館の本予約は果たして本当に正しいことなのか?まで思っちゃいましたよ(笑)

現代日本の風刺寓話。。。
憲法9条の問題、アメリカ基地問題、自衛隊法の問題、宗教問題、尖閣諸島問題、ついでに少子化問題とかまで範囲広げ、
そんなこんなを、安住の地を求めて旅に出たアマガエルに語らせる寓話でした。

物語の中の平和で豊かな国 “ナパージュ”は間違いなく日本を表してるとしか思えないし…
ナパージュ国を支配しているのか?守っているのか?の鷲はアメリカに間違いないし…
するとウシガエルは中国?北朝鮮?
ナパージュの三戒【@カエルを信じろ Aカエルと争うな B争うための力を持つな】があるからこそナパージュは平和なんだ!
という論法は
憲法9条があるから日本は戦争に巻き込まれずに平和であった!
という朝日新聞社の論法にピターっと当てはまり、
多分庶民のカエルをもっともらしい演説で洗脳しているデイブレイクは朝日新聞なんだろうなぁ〜と自然に理解できた。
そして、いっけんもっともそうな朝日新聞社の論法もデイブレイクの演説に重ね合わせると???過ぎて今更腹が立ってきた。
多分、百田尚樹の狙い通りにshinの頭の中が動いたのだと思うけど…(爆)

ん〜〜〜
イソップもそうですけど、
寓話ってのは、読後のスッキリしないムニュムニュ感が困ってしまいます。
著者に「貴方ならどうしますか?」と現在の日本の問題を突きつけられてる感がありました。
できるだけ愚かではありたくないと思うので、
現実の世界に当てはめて考えた時に、「どうするのが良かったのかなぁ〜」と判断しかねる自分自身がいて。
頭の中、心の隅、ムニュムニュ・ムニュムニュと。。。

今週末の土日で読もうと思っていたのに、金曜夜に読み切ってしまえるほど、読み易い本でした。
平和ボケで思考停止している私達が、考えてみるきっかけにできる様な短時間で読み切れる本ですし、
なにより何が正しいとか間違いとか、本の中で押し付けられてはいない気がしますので、
自分なら、どのカエルになりたいのか!?
今だからこそ、読んでおきたい本だと思います。


さてさて。。。
読書に更けようと思っていた週末二日間。
浮いちゃいましたよ、何しましょう(笑)


posted by shin at 18:34| Comment(8) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

Deep Love

そのうち自分のアパートに運ぶといっていた次男の荷物。
9月に仙台(嫁実家地元への強行転勤…)への転勤が決まったので、残ってる荷物どうするの?と迫った。
レコード以外は全て処分していいとの事だったので、又ボチボチ片付けが始まってる。

KIMG0859.JPGで、本。。。
活字中毒のshinは処分前に、とりあえず読む(笑)

『 Deep Love T・U・V  By yoshi 』
って。。。携帯小説のはしりだよね?
書籍化になっていたんだぁ〜って読み始めた。
確か噂では涙・涙の純愛小説と

 エロい描写  官能小説? 
次男らしいなぁ〜って、苦笑い気分で途中放棄しようと思った時、
何やら第二次世界大戦の思い出話の章に入った。
そしてそのまま物語に引き込まれる。

確かにエロいSEX描写も多いのだけど、完璧に純愛小説でした。
しかも男女の純愛だけじゃなく、友情や、親子愛情や、動物との愛情に至るまで網羅。
天使の物語。
途中でSTOPがかけられずに一日一冊、朝方まで涙ポロポロで若者の物語を読み切るオバサン
とても読み易く、とても分かり易く、そりゃそうよね、我が家の次男でも読めた本なのだから(笑)
でも。。。よかったです。。。なのでBLOG UP


ただいま、これで最後にしたい母親業奉仕中です
飛行機搭乗許可制限のしばりがあるので、里帰り出産の次男嫁は先月末から早々に仙台近郊の実家に戻ってます。
出産・子育てに合わせる様に、次男会社社長は嫁の願いを聞き入れ、次男を仙台転勤に決めたのですけど…
すぐという訳にもいかず(あたりめーだぁー!)、それは9月で。
それまでの賄食事を夕食だけご奉仕してます

母が好む昔風の魚料理
息子が好む現代風の肉料理
完璧に2献立ではないにしろ、母用と息子用に少々手を加え2パターン準備の労力
加えて息子の帰宅時間が23時前後と、毎晩の様に遅いので私は寝不足続き…
もう多分、これが最後の母親業だと思うし、9月までという期限付きなので頑張っていられるだけで。
やっぱり年々体力的に無理が利かなくなってる実感。
子育てって、絶対若くないと厳しいと思うわ。。。

このDeep Loveの中でもおばあちゃんが孫を育てるしかない状況が出てくるのだけれど、さぞかしそれは、キツいよなぁ〜と…

若い人は皆
親は孫が生まれる事を喜んでいると思っているみたいだ。
世間一般的に皆、孫が可愛いというからと。
自分の事を愛情たっぷりで育ててくれた親だから、当然孫も可愛いはずだと。

そうでもない人もいるのです。
私も多分、その一人だと思います(爆)
そういえば
切迫流産と卵巣摘出での二回の入院期間、子供達の面倒を見てくれた亡くなった父が言っていた…
「孫は毎日、一寸がいい」って。
定年退職後だったので、疲れただろうなぁ〜と今…改めて感謝。



posted by shin at 23:17| Comment(4) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月07日

天才

庭に畑を作ろうと思った昨日の朝、みごとに『 ギクッ 』って腰が鳴りました
そんなわけで…GW最終は、明日からの仕事に備えユルユルと休息日です。

KIMG0752.JPG図書館から予約していた本到着案内があったので、
丁度良かったのかもしれません。
ほぼ一年前に予約した本です
石原慎太郎が、一人称で田中角栄になりきって書いてあります。

田中角栄が現役でブイブイ言わせていた時代、
私は幼い子供でしたが、父母を含めた近所の身近な大人たちが、
活き活きと『日本列島改造論』に心躍らせていたのを記憶してます。
北海道にも新幹線が通る!
その駅前予定の新篠津の某市街化調整区域の土地を買い…
いまだに市街化調整区域のまま…税金さへかからない状態のまま持っています(笑)
敗戦の後に来た、二回目の高度成長期は間違いなく、
田中角栄という政治家が造ったものだと思えるのですよねぇ〜
縦長の日本列島を南北に作った高速道路。
新幹線の延長。
各県に一つづつ空港の構想と促進。
アメリカ抜きでの中国との国交正常化。
あの独自で突き進む姿勢は支配者アメリカを怒らせてしまうよね…
失脚に追い込まれたロッキード事件は、やっぱりアメリカに仕組まれた策略だったんじゃないかなぁ〜と、本を読んで思った。

不思議よね・・・
田中角栄の金権主義を最初に批判した若き日の石原慎太郎が、政治を離れた現在『天才』とまで評して、その人生を回想するなんて・・・

たいへん読み易く、興味深い本でした。


もう一冊
改めることなく暇な時にパラパラとできる種類の本ですが
KIMG0763_01.JPG最近、凝ってます。
低温料理。
先日、旧バイク仲間さんも言っていましたが、
低温で調理した野菜スープの美味しさ。。。
料理は科学なんですね。。。

でも、皆さん出来ます?
冷たい油で揚げ物をする
フライパンを温めないで弱火で焼き始める
しかも流行りの低温加熱だけではなく
低速加熱。
素材の8%の塩分って多すぎる気が。
家庭のコンロの火力が強すぎって?
もう今までの常識が全てくつがえされていくのですけど、
確かに
確かに、本通りに作ってみると美味しいのです。

基本のルールは、たった3つと言い切る本内容。
読んでみる価値ありでした。

2017GW終了。
明日から又、頑張ってお仕事に精だします(゚∇^*)





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2016年09月19日

『 羊と鋼の森 』

2016年本屋大賞受賞 『 羊と鋼の森 』 宮下奈都著

KIMG0033.JPG図書館で予約してありましたが、
あと700人待ちなので、辛抱できず買いました。
さすが今年の本屋大賞受賞作品!と言いたいところですが、
五月に予約クリックした又吉さんの火花は、市内23冊の蔵書に対して現在まだ1680人待ちです(爆)

女性らしい美しい文章の作品だと感じました。
ピアノの調律師として成長していく青年の成長を追った小説ですが、
登場人物がみ〜んな温かいので読んでいて優しい気分になります。
特別なことは何もない、ごくごく普通の人生でも、
真摯に歩めば輝けるんだなぁ〜
自分自身でそう感じれる様になれるのかもしれないと思えました。
裏の人いいなぁ〜
陰で支える人いいなぁ〜

静かに淡々と物語られていく小説ですが、奥の奥の奥に熱〜い情熱が流れています。
秋の読書にぴったりの静かな本でした。




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2016年08月29日

『 村上海賊の娘 』

2014年の本屋大賞 『村上海賊の娘』 和田竜著
KIMG0146.JPG知らなかったけど『のぼうの城』の作者なんですね。
作品の匂いが同じでした。
面白いです。
信長戦国時代の戦いの話ですが、何故かずっ〜と明石家さんまを思い出して読んでました。
そんな感じです。

昨年までの本屋大賞は全部読み終へたつもりでいましたら、
図書館からメールが来ました。
順番待ち予約の本が到着しましたよ〜メールです。
半年以上の待ちだったと思います。
以前は、上下巻ある本の場合、予約状況から下巻が先に来たりしました。
それじゃ話にならないんですけど。
現在は予約をする時に順番指定することができるので、時間はかかっても必ず上巻から届きます。
今回はほぼほぼ同時の二日違いでした。

歴史的事実に基づいた読み物です。
『読み物』という言い方が一番しっくりくる本でした。





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2016年08月12日

『 土漠の花 』

KIMG0065.JPG
最近はネットで図書館予約をして、借りて読んでます。

久しぶりに一晩の一気読みしてしまった本です。
眠くもならないし、
どーしても途中でやめられなくなりました。

自衛官の海外派遣を題材にした小説。
2015年本屋大賞は『鹿の王』が取りましたが、同じ年のノミネート作品です。

“ 命を未来につなぐ ” って、こういうことなんじゃないかと思う。
決して、ただ子供を産んで子孫を残すってことじゃないよなぁ〜と
強く思った。

泣かされました。。。





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2016年02月07日

『 ゴールデンスランバー 』

2008年本屋大賞受賞 『 ゴールデンスランバー 』 伊坂幸太郎著

20160207_080429.jpg以前この著者の作品で“ガソリン生活”というのを図書館で予約取り寄せで読みました。
半年以上の待ちがあったので、凄い人気ある作家さんなんだなぁ〜と思いましたが、
そうですか、本屋大賞の作家さんだったんですね!で、納得。
全く別題材だし、別視野なのですけど、伏線の置き方・ちりばめ方の独特の特徴。
印象深い作品中の会話も独特の世界観を感じました。
無駄なエピソードが一つも無く何処かへつながっていく…
きっと“伊坂ワールド”なんでしょうか?他の作品も是非この後読んでみたいと思います。

超簡単なあらすじは、
いっかいの宅配ドライバーが巨大組織によって、新首相暗殺犯に仕立て上げられ逃走する。
強靭な精神力。
人間を信じる力。
四面楚歌の中でも諦めない粘り強さ。
凄いな!主人公!
その主人公の心が何度か折れそうになるときに口ずさんでいたのがビートルズの♪ゴールデンスランバー♪
  Once there was a way to get back homeward
  Golden slumbers fill your eyes
  Smiles awake you when you rise
この作品中で“故郷”は生まれ故郷を思い浮かべるのではなく、大学時代のサークル仲間だと思われるのですが、私もきっと同じだと思います。
ギリギリの精神状態の時、故郷として思い浮かべるのは場所ではなく、人であり、思い出であると。

マスコミの取材に対して、すっかり殺人犯に仕立て上げられている息子に向かって「 ちゃっちゃと逃げろ 」とTVカメラ越しに言う父。
リポーターがマイクを向けて「お父さん」「お父さん」と連呼する。
それに対して「うるせいな。おまえらは俺の娘でもなければ息子でもねえだろうが。ふざけんじゃねえ。馴れ馴れしい」と言う父。
なんだか亡くなったshinの無茶苦茶な父を思い出し、泣けてきちゃいました。
TVで報道されてるから、ネット上でそう書き込みされているから、と安易に同一方向に集団で流されていく恐ろしさ。
今からもう2〜30年前ではありますが、亡くなった父もTV報道にコントロールされかけている時代の流れのことを 「第二次世界大戦が起こる前と似ていて恐ろしい世の中になってきてる! 気を引き締めなきゃ踊らされるぞ! 」とshinに語っていたことを思い出しました。
著者も警鐘として殺人犯に仕立てられた息子を持つ父親からマイクを向けるリポーターに言わせています。

「正義のおまえたち、賭けるか? 本当に雅春が犯人だと思うなら賭けてみろ。 金じゃねえぞ。 自分の人生にとって大事なものを賭けてみろ。 おまえたちは今、それだけのことをやっているんだ。 俺たちの人生を勢いだけで潰す気だ。 いいか、これがおまえたちの仕事だということは認める。 仕事とはそういうものだ。ただな、自分の仕事が他人の人生を台無しにするかもしれねえんだったら、覚悟はいるんだよ。 バスの運転手も、ビルの設計士も、料理人もな、みんな最善の注意を払ってやってんだよ。 なぜなら、他人の人生を背負っているからだ。 覚悟を持てよ。 」

ちょっと長くなりましたけど、自分への覚書として、そのまんま引用しておきました。
仕事というよりも…自分が生きていて、人と関わるということは、そういうことでもあると肝にめいじたいと思います。


大変に読みやすく面白く…またまた徹夜で読み切ってしまっちゃいました(^_^;)
作品は、JFK暗殺事件を下敷きに構想してみたとの事なので、謝辞書き記載されていた元々の参考文献も読んでみたくなりました。



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2016年02月06日

『 一瞬の風になれ 』

2007年本屋大賞受賞作品 『一瞬の風になれ』 佐藤多佳子著
KC4F1690.jpg高校陸上部ショートスプリンターが主人公の、完全青春小説でした。
一部・二部・三部と段々厚くなってくる(^_^;)三部作ですが。
それぞれが、高校一年時・二年時・三年時と構成されていました。

おそらく、きっちり取材して、現在の高校陸上界の現実をきっちり描かれているのでしょうけど…
わたくしにとっては、高校時代も青春時期も、あまりに離れて遠いので、
読んでいて入り込めなかったです。
感動できなかったわけではないのですよ。
二部のラストあたりではウルウルでしたから。
ただ共感よりも、まるで子供の話を「ああ、そうなの。そうだったの。」と聞いてあげているような。
他人事といいますか。やっぱり青春小説は年齢的に無理ですよねぇ〜(^_^;)

本だけではない気がしますが…爽やかなことには決して魅かれない自分を見つけました。




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2016年01月31日

『 博士の愛した数式 』

2004年第一回目の本屋大賞受賞作品です。
久々に “ ホッと、ほんわか ” の本でした(ちょっと最近重いの続きましたので)。
KC4F1693.jpg交通事故の後遺症で記憶が80分しか持たない数学の元“博士”と、そこに家政婦として通うシングルマザー“私”とその息子“ルート”(博士のつけたあだ名)。それに母屋に住む未亡人で博士の“義姉”。
登場人物ほぼほぼ4人のみの、思いやりを描いた作品なのですけど…
主要人物4人とも姓名がまるきり出てきません。
なんだか、数学の記号のように、登場人物まで名前を持たない社会的な役割記号のみで最後まで完結させていたのですよね。
たった今、気づきました。やるなぁ〜(笑)

四人それぞれが、どんな風に思いやりを分け与え日々暮したとしても…
記憶を80分しか維持できない博士とでは…
私と博士の関係性が未来につながることもなく…
義姉と博士の過去を取り返すこともできず…
全てが一瞬一瞬の、現在、今この時でしかない事も、
決して哀しい感じではなく、静かで優しく美しいなぁ〜と感じられるのは
小説の中に入り込んで博士の姿や言葉に感化されたからなのでしょう。

昨夜読み終えてから。。。
いたるところの数字が気になってます。
手にしたスーパーレシートの通しナンバーとか、商品のJANコードとか、
何か偶然の美しいものが潜んでいるのではないかしらん?とちょっと意識しちゃいます。
もともと数学は苦手なので、すぐに抜けていくとは思いますが
読み終えた昨日は一日中、目にした数字に美しい秘密がないかちょっと頭をひねってしまってました。
意外に
影響受けやすいわたくしなのかもしれません。

読み終えた後に、温かな気持ちになれる本なので安心して他者にもお薦めできます

なんだか、これも映画化されてるのですね。
本屋大賞を取った作品は、ほとんど映画化されているのかしらん?
今年の目標「本屋大賞過去までさかのぼって全て読む」が、凄いペースで完了してしまいそうなので、
その時は映像鑑賞に移行しようかなっなんて、思います。


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2016年01月27日

『 鹿の王 』

2015年本屋大賞受賞の 『 鹿の王 』
KC4F1665.jpgまだ文庫本になっていないので上下巻3200円はイタタっなのですが(笑)それでも!買って良かった♪読んで良かった♪でした。

えっ?本当に作者は日本人なの?って思ったのは、登場人物名がカタカナだからではありません。
多民族が暮す巨大帝国を舞台にして、山脈を挟む国境の向こうとこちらでの国家間の政治的駆け引き。
戦によって巨大国家にはなったものの、民族間での駆け引き。
広大な土地内で強制移民政策によっておきてしまった自然生物的問題。
日本に生まれ育ち、このような全く違う文化感覚のファンタジーを、これほどのスケールで描けるって、凄い作者なんだなぁと思う。
是非、違う作品もあれこれ読んでみたいと思いました。

政治・宗教・民族・戦争・領土・人種・家族・故郷・国家
病気とは? 自然との共生とは? 生物の進化とは? 善と悪の基準とは? 生きるとは?
いろんな事情や問題が複雑に絡み合って物語られていくので、決して読みやすい本ではないのですけど…
地べたから湧き上がってくる様な重厚な問題に、ドドドッと混然とおしよせられ翻弄されながら読み進めた。
気づいたら夢中になってファンタジーの世界に入りこんでいた!という感じでした。

何故かshinの回りにはサラリーマンより自営業の友人が多い。
昔。。。このBLOGに「自営業者は孤独で哀しい」みたいなことを書いたことがある。
その時、自営業の知人から「自分は友人もたくさんいるし孤独でも悲しくもない」と、抗議のメールが来た。
きっと「孤独」や「哀しみ」をマイナスの言葉としか受け止めてもらえなかったのはshinの文章力や表現力の乏しさのせいなので誤解されても仕方ないと思い戦わず、求められるまま記事を非表示にした。

群れの弱者を守る為に、たった一頭で狼の前で命をかけて踊る『 鹿の王 』は孤独で哀しいのです。
あらゆることの判断基準を自分自身で決定して進めていく強く優しい人は、孤独で哀しいのです。
ラスト
他の命を守る為に、たった一人で深い森へ消えていく主人公を追いかける仲間ができて良かった〜と涙が出てきた
shinは決してこの かっこいい鹿の王にはなれないのですけど、鹿の王を追いかける仲間にはなれるなぁ〜と思う。
かっこいい男性好きだしね

読み応えのある、素晴らしい本でした!
きっと世界にも通用すると思うので、日本だけじゃもったいないなぁ
どんどん各国語に翻訳されて輸出されたらいいのになぁ
生物兵器問題とか、宗教問題とか、民族問題とか、自然破壊問題とか、
ファンタジーではあるけど、きっと現代にも通じる現実も含んでいると思うし。

ああ、主人公が飛鹿にまたがり空間を駆け抜ける箇所を読んでいたら、まるで自分がかっこよくバイクで走ってるみたいに想像できた(笑)
それは、おまけ



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2016年01月19日

『 天地明察 』

本屋大賞作品読書3作目は、2010年大賞の『 天地明察 』
20160114_185752.jpgまずは作者名の『冲方丁』が読めなかったです。
『 うぶかた とう 』さんと読む様です。
そして
『 明察 』って何!?とも思いましたが、とりあえず読みました。
読み進めていくうちに、なんとなく分かりました。
それにしてもマニアックです。
時代背景は江戸時代。当時使われていた暦から、平成の現在使われている暦に変えた天才的な人物を主人公にしている時代小説なのですけど…
渋川春海なんて名前、聞いたこともなかったです。
でも読書後は
現在何気なく使っているカレンダーに重みを感じます。
天才って、きっと生まれた時から天才なんだろうなぁ〜と思う。
これも岡田准一さん主演で映画化されていたのですね。
進行がサッパリしていて、歴史的小説にしては読みやすい本でした。
とても面白く読めました。ありがとうございます。




posted by shin at 23:10| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする