2016年01月31日

『 博士の愛した数式 』

2004年第一回目の本屋大賞受賞作品です。
久々に “ ホッと、ほんわか ” の本でした(ちょっと最近重いの続きましたので)。
KC4F1693.jpg交通事故の後遺症で記憶が80分しか持たない数学の元“博士”と、そこに家政婦として通うシングルマザー“私”とその息子“ルート”(博士のつけたあだ名)。それに母屋に住む未亡人で博士の“義姉”。
登場人物ほぼほぼ4人のみの、思いやりを描いた作品なのですけど…
主要人物4人とも姓名がまるきり出てきません。
なんだか、数学の記号のように、登場人物まで名前を持たない社会的な役割記号のみで最後まで完結させていたのですよね。
たった今、気づきました。やるなぁ〜(笑)

四人それぞれが、どんな風に思いやりを分け与え日々暮したとしても…
記憶を80分しか維持できない博士とでは…
私と博士の関係性が未来につながることもなく…
義姉と博士の過去を取り返すこともできず…
全てが一瞬一瞬の、現在、今この時でしかない事も、
決して哀しい感じではなく、静かで優しく美しいなぁ〜と感じられるのは
小説の中に入り込んで博士の姿や言葉に感化されたからなのでしょう。

昨夜読み終えてから。。。
いたるところの数字が気になってます。
手にしたスーパーレシートの通しナンバーとか、商品のJANコードとか、
何か偶然の美しいものが潜んでいるのではないかしらん?とちょっと意識しちゃいます。
もともと数学は苦手なので、すぐに抜けていくとは思いますが
読み終えた昨日は一日中、目にした数字に美しい秘密がないかちょっと頭をひねってしまってました。
意外に
影響受けやすいわたくしなのかもしれません。

読み終えた後に、温かな気持ちになれる本なので安心して他者にもお薦めできます

なんだか、これも映画化されてるのですね。
本屋大賞を取った作品は、ほとんど映画化されているのかしらん?
今年の目標「本屋大賞過去までさかのぼって全て読む」が、凄いペースで完了してしまいそうなので、
その時は映像鑑賞に移行しようかなっなんて、思います。


posted by shin at 22:20| Comment(3) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月27日

『 鹿の王 』

2015年本屋大賞受賞の 『 鹿の王 』
KC4F1665.jpgまだ文庫本になっていないので上下巻3200円はイタタっなのですが(笑)それでも!買って良かった♪読んで良かった♪でした。

えっ?本当に作者は日本人なの?って思ったのは、登場人物名がカタカナだからではありません。
多民族が暮す巨大帝国を舞台にして、山脈を挟む国境の向こうとこちらでの国家間の政治的駆け引き。
戦によって巨大国家にはなったものの、民族間での駆け引き。
広大な土地内で強制移民政策によっておきてしまった自然生物的問題。
日本に生まれ育ち、このような全く違う文化感覚のファンタジーを、これほどのスケールで描けるって、凄い作者なんだなぁと思う。
是非、違う作品もあれこれ読んでみたいと思いました。

政治・宗教・民族・戦争・領土・人種・家族・故郷・国家
病気とは? 自然との共生とは? 生物の進化とは? 善と悪の基準とは? 生きるとは?
いろんな事情や問題が複雑に絡み合って物語られていくので、決して読みやすい本ではないのですけど…
地べたから湧き上がってくる様な重厚な問題に、ドドドッと混然とおしよせられ翻弄されながら読み進めた。
気づいたら夢中になってファンタジーの世界に入りこんでいた!という感じでした。

何故かshinの回りにはサラリーマンより自営業の友人が多い。
昔。。。このBLOGに「自営業者は孤独で哀しい」みたいなことを書いたことがある。
その時、自営業の知人から「自分は友人もたくさんいるし孤独でも悲しくもない」と、抗議のメールが来た。
きっと「孤独」や「哀しみ」をマイナスの言葉としか受け止めてもらえなかったのはshinの文章力や表現力の乏しさのせいなので誤解されても仕方ないと思い戦わず、求められるまま記事を非表示にした。

群れの弱者を守る為に、たった一頭で狼の前で命をかけて踊る『 鹿の王 』は孤独で哀しいのです。
あらゆることの判断基準を自分自身で決定して進めていく強く優しい人は、孤独で哀しいのです。
ラスト
他の命を守る為に、たった一人で深い森へ消えていく主人公を追いかける仲間ができて良かった〜と涙が出てきた
shinは決してこの かっこいい鹿の王にはなれないのですけど、鹿の王を追いかける仲間にはなれるなぁ〜と思う。
かっこいい男性好きだしね

読み応えのある、素晴らしい本でした!
きっと世界にも通用すると思うので、日本だけじゃもったいないなぁ
どんどん各国語に翻訳されて輸出されたらいいのになぁ
生物兵器問題とか、宗教問題とか、民族問題とか、自然破壊問題とか、
ファンタジーではあるけど、きっと現代にも通じる現実も含んでいると思うし。

ああ、主人公が飛鹿にまたがり空間を駆け抜ける箇所を読んでいたら、まるで自分がかっこよくバイクで走ってるみたいに想像できた(笑)
それは、おまけ



posted by shin at 20:03| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月24日

咽喉も圧迫され始め。。。

KC4F1671.jpg以前からの小次郎を知っている方にとっては、
けっこう衝撃的な写真かもです。

昨年の晩秋に直径1CMくらいのしこりを右頬にみつけたのですが、
あっ!っという間に直径10CMくらいに成長し、しかも、それが二個。
肝臓の癌が口内に転移し、更にリンパに転移してしまっているからです。
レントゲン撮ってないのでわかりませんが多分、腸もやられていると思います。
先日病院に行った時は、呼吸の仕方で、もしかしたら肺も危ないかも…と。

カリカリの餌を全く食べなくなったので、今はとにかく何か小次郎が食べてくれるものを探すのに必死です。
昨日喜んで食べてくれたものでも今日は食べなかったり、またその逆だったり。
毎回100%必ず食べてくれているのは今のところ卵焼きのみです。
KC4F1672.jpgなかなかのグルメで、蒸したての鶏肉は食べても、まとめて蒸しておき小分けにしておいた物をレンジでチンではそっぽ向かれます(爆)
次男の朝食は、友人に頼んで手稲で買ってきてもらっているマニアックなパン屋さんOKAMEYAのマジ旨食パンなのですけど…
トーストすると香りも高く、小次郎もほしがり、ずいぶん食べます。
この食パンはなかなか手にいれずらいので、どこでも買える普通の食パンでもいいかなっ!とたかをくくって与えましたらそっぽ向かれました(爆)

最近は自宅に人を招くことは皆無です。
小次郎の右口角からは、膿混じりのよだれが絶えず流れぶら下がっていて…
来て下さった人の衣類に擦り付けて拭おうとするからです。
もう居間自体も悪臭漂っているのですが、
暇さえあれば寄り添っている様にしているshinはそうとう臭い人になっていると思います。
膿と血と残飯の腐敗臭の混ざった匂いです

病院の先生が「 これから悪臭がすごいことになるはず 」 と仰ったので、
「 いえ、もう充分臭いですよぉ〜 」 と応えましたら、
「 こんなもんじゃないのです! 失礼な言い方ですが…安楽死も視野に… 」 と。。。
誤解あるといけないのですが、すごく優しい先生です。
ご自分でも以前2匹アメコッカー飼っていたとのことで、とても目をかけてもらってます。
正月休みなどの長期休みに入る時も万が一に備えて、先生が来院する時間をメモで知らせてくれるほど親身です。
今回の受診時も、診察室に入った小次郎を見るなりのけぞりながら「あ〜っ」と椅子に尻もち座りなさってました。
この一か月の間に癌が異常成長しちゃったので、びっくりなさったのでしょう。。。

不思議な感情です。。。
マスクの必要あるほどの悪臭なのですけど。。。
なんか、その悪臭を愛おしいと思うのですよね
ソファーの上で小次郎と一緒に一つのケットを被って昼寝します。
スヤスヤ寝ている小次郎を胸の中で抱えてクンクン匂い嗅ぎながら愛おしいなぁ〜と思えるのですよね。
マジ臭いんですよ!
それなのに!なのです。
人間を許し・尊重し・愛することのできないshinでも、犬なら愛せる!って…なんなんでしょっ(汗)

小次郎、頑張ってくれてるなぁ〜と思います。
すごく頑張って生きてくれてます!



posted by shin at 22:21| Comment(4) | ☆小次郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月19日

『 天地明察 』

本屋大賞作品読書3作目は、2010年大賞の『 天地明察 』
20160114_185752.jpgまずは作者名の『冲方丁』が読めなかったです。
『 うぶかた とう 』さんと読む様です。
そして
『 明察 』って何!?とも思いましたが、とりあえず読みました。
読み進めていくうちに、なんとなく分かりました。
それにしてもマニアックです。
時代背景は江戸時代。当時使われていた暦から、平成の現在使われている暦に変えた天才的な人物を主人公にしている時代小説なのですけど…
渋川春海なんて名前、聞いたこともなかったです。
でも読書後は
現在何気なく使っているカレンダーに重みを感じます。
天才って、きっと生まれた時から天才なんだろうなぁ〜と思う。
これも岡田准一さん主演で映画化されていたのですね。
進行がサッパリしていて、歴史的小説にしては読みやすい本でした。
とても面白く読めました。ありがとうございます。




posted by shin at 23:10| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月11日

『 告白 』

二冊目は古本屋に売ってました。 2009年大賞『 告白 』
又、やってしまいましたよ! 「気がついたら朝だった」の一気読み 
20160107_204304.jpg大概の古本屋さんは、この湊かなえさんと、東野圭吾さんの本を
目立つところに集約してプロモ棚を作っていますので、
読んだことはないのですが、認知はしてました。
人気の作家さんなんだろうなぁ〜と。
shinにとっては、たぶん初めてと言っていいミステリー読書です。

6章に分かれていて、全ての章が一人称で、
しかも一つの出来事をそれぞれ別の立場の視点で語られていく形をとってました。

読み手のshinの苦しさを、いつか救ってくれるだろう。
ハッピーエンドじゃなくても、納得で終わらせてほしい。
そんな期待が見事にスルーされるのは、作品としては成功なのだと思うのですけど…
昔みた映画、ブレードランナーを思い出しました。
キリングフィールド・カッコーの巣の上で・ミッション等、哀しみのある映画が好みではありますが、最後の最後まで哀しみだけ…見終わった余韻までもが救ってくれない映画がブレードランナーだけだと思っているのですけど(でも大好きな映画の一つではあります)、同じ余韻でした。
この『告白』が湊かなえさんのデビュー作と知って驚きです。
ミステリー=推理小説と思い込んでいたのですけど、違うのですね。
むしろ、心理小説?の定義の方が近い表現かもと思いました。

shinは母親です。
今から15年ほど前、やんちゃ者だった中学生の次男の喧嘩・乱闘騒ぎで頻繁に学校や警察にお迎えに行っていた頃
その帰り道、次男に伝えたことがあります
「もし、貴男や兄ちゃんが、誘拐されたり殺されたりしたら…お母さんはきっと、警察が犯人を捕まえるより先に犯人を見つけたいと思うでしょう。
犯人が警察に捕まったら、せいぜい刑務所に入って終わりでしょう!?お母さんの気持ちはそれじゃ済まないと思う。
だから警察より先に犯人みつけて、犯人を殺してしまうことを考えるかもしれない。あなたたちが大事だから!
だから何かの理由で暴力的な戦いになってしまう事を完全否定はしない、できない。
だけど…貴男の今回の暴力事件は、それと同等なほど、何か大切なものを守ることだったの?
自分が刑務所に入ったり、命を落としたり、相手の命を奪うことになってもいいんだ!と思えるほど大切な何かの為だったの? 
そうなら、許すけど、どうなの? 」と。。。

まあ、この時は次男の性格を考え、思春期に寄り沿い、次男をなんとか治めたいと思っての言葉なので、ちょいとオーバーではありますけど
物語の語り部である娘を殺された母親である女性教師の気持ちがわからないではない。

だけど。。。ん〜。。。
母親ってのは、愛の為に愚かになってしまえるのかなぁ。。。

パリでおきたテロ事件で妻を亡くした遺族のメッセージ
『 憎しみを憎しみで返さない 』という理性的なメッセージが
ずいぶんネット上で拡散されているようですけど…

私は、そんなに理性的にはなれないと思うし。

ミステリーは読んで、じゃんじゃん!と終わるパズルの様なものだと思い軽ろんじていたことを反省いたします。
読後もしっかり、考えさせられる本でした。


posted by shin at 14:29| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月10日

明日への期待

KC4F1531.jpg




 沖縄土産いただきました















20160110_145548.jpg







 明日はきっと








さぞかし美くしくなれていると期待してます。





posted by shin at 23:41| Comment(2) | ☆日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月09日

『 舟を編む 』

掲げた目標の一冊目です。 2012年大賞 『 舟を編む 』
20160107_203813.jpg1〜2頁読み進めて、あれ?あれあれ??
何か映像の記憶が…
更に1〜2頁で、確信しました。
映画化された作品をTVで見たやん!って。
(私の脳内映像記憶では主人公が阿部寛さんと木村佳乃さんにすり替わってましたがっ・汗)

物語は出版社の新しい辞書製作奮闘物語でした。

英語でコミュニケートしなければいけないとしたら、できるだけ端的な単語を選ぼうとするあまり話せなくなってしまうほどなのに、
何気なく乱暴に使っている母国語。
読み進めるほどに、もう少し意識して言葉を選ぼう。
もう少し言葉の持つ意味を深く嚙み砕いて理解しよう。
と、思えたのは読書ならではです。
映画をTVで見た時は、その様な思いは湧き出なかったので。

主人公“馬締”と結婚した女性板前“香具矢”の語りにグッときましたんで引用記載しておきます。

“ 馬締と会ってようやく、言葉の重要性に気付きました。馬締が言うには、記憶とは言葉なのだそうです。香りや味や音をきっかけに、古い記憶が呼び起こされることがありますが、それはすなわち、曖昧なまま眠っていたものを言語化するということです。

おいしい料理を食べたとき、いかに味を言語化して記憶しておけるか。板前にとって大事な能力とは、そういうことなのだと ”


確かに

記憶は言語

なのかもしれません



posted by shin at 23:59| Comment(0) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月07日

今年の目標 その1

3か月前から、カイロプラティックも施術できる整骨院に通っている。
そこの先生が 「 本屋大賞とった12冊読破目指してる 」 と仰った。
「 あっ、それ面白いかも ♪ 」 と思った。
で! わたくしも2016年の目標の一つに本屋大賞一位の12冊読破を掲げる。

調べてみたら、読んだことのない作家ばかり。
どちらかというと古典的な純文学を好むshinにとっては馴染みが薄い作家さんが多い。
ミステリーなんて避けて通ってた(単純にミステリー好きな母への反抗心だけだと思うけど・汗)のですけど、
なんか…多い気が

唯一2013年度の大賞 百田尚樹さんの『 海賊とよばれた男 』のみ、
確か…会社の誰かの推薦で読んでみる気になり上下二巻の長編だったけど、読んだはず。
はず・・・というのは、記憶に薄いからなので(爆)
出光興産の創業者をモデルにした歴史小説だったのは覚えてる。
たぶん図書館から借りて読んだのだと思う。
借りて読んだ場合、手元に置いておきたい本は買いなおす。
現在手元に無いのだから再読ではなくスルーしていいと判断で、年内11冊の目標になった。

早速今日、一冊購入してきたけど、次の三連休で読むつもりなので、その一冊のことは後日書き記したいと思う。
今日は本屋大賞とは全く別の本も一緒に購入した。
20160107_203731.jpg
 料理レシピはパソコンでサクサクの時代ではありますけど。。。
 なんかね
 「あれを作ろう」「これの作り方は?」じゃない時にね。
 絵を見る様に
 雑誌をペラペラする様に
 そして
 たまたま 目に留まったものが食べたくなり
 ちょっと作ってみようかなぁ〜って台所に立つ。
 そんな暇人っぽい、ゆるさがいいなぁ〜なんて思いまして

どうりで。。。もっか、人生初の体重(産前産後除く)したくなくてもキープ中。。。


posted by shin at 23:41| Comment(2) | ★活字中毒 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月03日

2016明日から仕事

新年になりました。 おめでとうございます。
KC4F1534.jpg大好きな箱根駅伝でウルウルしながら
朝から飲んでユルユル過ごす様な三日間も終わり、
明日から仕事です!
今年の正月休みは30日〜3日と、
初めての激短休みでした。

さぁ!
働きます!
今年は働く年にします!

旅はこの先、いつでもできるので…
小次郎が生きていてくれている間はお預けにします。

今年は同居の次男が結婚する様なので、少々お金も貯めなければいけない様ですし。

地道に堅実にコツコツの一年にしたいと思います。


posted by shin at 19:48| Comment(4) | ☆日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする